2021/3/22仕事

Story of 動画撮影はプロに任せろ

芸は道によって賢し

ここのところ、一つの仕事をご依頼頂くとそのまま複数の依頼に繋がることが多いです。
私のところにご相談に来ていただく方は何かしらの悩みを抱えています。必ずしも私だけで解決できるわけではありませんが、とりあえず解決方法は提示できるしいったんの解決までは可能です。
そういった話をそうこう色々と話をしているうちに、他の部分の心配事が出てきたり、こちらからヒアリングして課題が判明したり。そんなこんなで一つの仕事から複数の依頼に繋がっていきます。


ある件では、ご主人の相続から始まり、ご自身の遺言書を作りたい、というご相談に至りました。
こんなご時世で、かつ依頼者はかなりご高齢なので、できる限り第三者をいれずにやっていく必要があります。ホントは公証役場に行くのも・・・

今回の遺言書は極力相続人の手間を減らしてあげたい、というとても優しい遺言書です。そうなると相続人にはなぜ遺言書を書こうと思ったのか、その優しい理由をちゃんと伝えてあげたくて遺言書だけじゃなく動画も撮るべきだと考えました。
本来であれば 日本一『想い』が伝わる遺言書 を作成するところですが、今回ばかりはいつもの撮影のプロを呼ぶと大所帯になってしまうのでできれば避けたい・・・となると、映像に関してはずぶの素人でも私自身が撮るしかないということになり撮影することにしました。



カメラを準備



ということで、カメラはこちらを購入。


いろいろと備品を揃えたり、単焦点のレンズを買ったりとかなり費用が掛かりましたが、とりあえずはアマチュア程度には撮影ができる程度に機材が揃いました。
やってみたら、スマホとは比べ物にならないくらいにいい映像。4Kテレビで再生しても粗が見つからない。

これを機にいろいろとカメラを調べましたが、手軽に持ち運べて4Kの映像が『長時間』撮れることが重要で、そうすると案外選択肢がなかったのでした。調べてわかりましたが、4Kの映像は多くの一眼で30分という制限がかけられているらしいのです。

撮影はこんな感じで準備



いざ撮影開始。



撮影開始



遺言書の内容は非常にシンプルなため、ほとんどその話はなし。今回お話を伺いたかったのは、なぜわざわざ遺言書を書こうと思ったのかということと、その人自身のこと。

子供への想い、孫への想い、旦那さんとの出会いから仕事、子育ての苦労までたくさんのことを聞かせてもらうことが狙いでした。だけどやってみてわかりましたが、難しい。。。ホントに難しい。

事前にこんな話をしてもらおう、と思っていてもなかなかうまく引き出せません。依頼者とは長期間で仲良くなって関係を築いてきているにも関わらず思うようにはいきません。

撮影に関しては、画角の中に依頼人が納まっているか、音声がちゃんと取れているかなどワンオペだと確認できなくて結構難しいところもありました。
また、インタビューは会話と違って、相手が話しているときに相槌を打てません。(私の声が話の途中に入ってしまうから。ここは映像のコンセプトによるところですが、今回は質問者である私の声は極力入れないようにと考えました。)
そうすると、声で相槌を打てない分、表情や顔の動きで相槌を打つことになるのですが、マスクをしているせいでこれもなかなか難しい・・・
仕方がない部分とはいえ、ちょっと考えものです。話し手は、相手の反応がないと話しにくいに決まっています。

四苦八苦しながらも、長回しすることで部分部分でいい話が聞けたので、編集して繋ぐことができればそれなりのものはできそうです。


やはり、なんでも自分でやってみないとその大変さはわからないものです。実際撮影の難しさは、自分でやってみて初めて分かりました。いつもお願いしているプロ達に改めて敬意を表したいと思います。

そもそもいきなり完璧なものを作るのはどだい無理な話だったわけで、そこまで自分の力を過信していたわけでもありません。それでも、沢山素敵なお話も聞けたので、絶対に撮っておいて良かったと自信を持って言えるだけの映像は撮れました。

私の仕事は、むしろこの映像をちゃんと相続人に伝えることですから、まだまだやることはたくさんです。


一番大切なこと



今はまだ、私自身がその方のために最高の映像を取れるとは口が裂けても言えません。このような事態でなければ、基本的にはいつものプロに任せようと思っています。何かあれば私も撮れるように、準備と訓練は普段から行っていかなければならないことはよくわかりました。


元々は映画が好きで、結婚式の際に撮ってもらった映像に感動したことがきっかけで思いついたこと。映像が表現し伝えることのできる情報量の多さをこの相続という分野で活用できないかと考えて始めたサービスです。

沢山の人に見てもらって、自分も撮りたいと思ってもらえるて初めて意味を成します。
日々の努力を大切に!!


最後までお読みいただき、ありがとうございました!!