2020/3/2雑記

Story of 共感力

資格を取った時から、ずっと大事にしていること。

有名な講師の話

資格を取って間もないころ、ある有名な講師の講演を聞く機会がありまして。
今でも心に残っていて、仕事をする上で大事にしようと思っていることです。


とあるイベントで私たちに、仕事をする上での心構えのようなものを教えてくれたんですが、とにかく話が上手で聞き入ってしまいました。
余談ですが、『話が上手』というのはそれだけで素晴らしい才能ですよね。
話をするだけで、人の考えを変えたり、心に残ることができるってすごいことだと思うんです。
『話が上手』というだけで尊敬に値すると思います。


さて、話を戻しますが、その時の話が私にとってはかなりセンセーショナルでした。
さすがに、もう10年以上前のことになるので、詳細は覚えていませんが、


『皆さんは今後先生と呼ばれる立場になるけれど、どうか偉そうにならないでほしい。相談者の話に耳を傾けて欲しい。そして、相談者の気持ちになって共感してあげて欲しい。皆さんは、共感する力、共感力を養ってください。
まったく同じことを経験することはできないけれど、想像して、共感してあげることはできるはずです。』




と、こんなようなことをおっしゃっていました。


共感する力



以来、相談を受けるときには、極力相手の立場に立つように心がけています。
共感することで、相手が本当に望んでいることが何なのかを理解する(察する)ことができます。
何に苦しんで、何に悩んでいるのかを知って初めてその解決策を提示できるものだと思います。


こういう仕事に就く以上、誰かの力になりたくて、人助けがしたくて目指した方も多いはず。


いろいろ他の事務所のHPなど見ていると、『親身になって相談に乗ります』というようなキャッチフレーズを使う事務所も非常に多いのですが、『親身になる』とは、共感するところから始まるものだと思います。
親身でありたいのであれば、共感力がなければ口だけになってしまいます。


とは言え、いくら共感する意識を持っていても、100%の共感はあり得ません。できると思っているならそれは間違いだとも思います。

相談者の人生を同じように歩むことはできないし、相談者が決断した時の心情を全部理解するなんて絶対に不可能じゃないですか?
大切なのは、『共感するように努力する』ことなんだと思うんです。
もちろん、共感内容は精度が高いに越したことはないですが。


共感力を鍛える


共感力は、 問題解決型の仕事をされている方には必須の能力だと思います。
共感力を鍛えるためにはどうしたらいいのか。


確か講師の先生は、なんでもいいからたくさんの新しい経験をすべきだとおっしゃってたように記憶しています。
例えば、ギャンブルをやったことがないのに、ギャンブルにはまってしまう人の気持ちは理解できないでしょうし、事業を始めたこともないのに社長の悩みはわからないということでしょう。

あとは本を読んだり、映画を見たり、たくさんの人の話を聞かせてもらうことでしょうか。
全部経験するなんて到底できませんから、直接経験できなくても、経験者の話は有益だと思います。


最後に


今回は、相談を受ける上で、大事にしている心構えのようなものについて、書いてみました。


全世界の人を救えるなんて思っていません。
でも、縁あって関わることになった人の力にはなりたいと思っています。
自分が直接関わった人には、最善を尽くしてあげたいし、相談できてよかったといってもらいたいです。


これからも共感力を鍛え続けたいと思います。
当然それだけではいい仕事にはならないので、同じくらい専門的知識やスキルを身に着ける必要もありますけど・・・


あともう一つ、やっぱり人の心を動かせるような話し手になりたいと思います。
そっちの方面の勉強も日々必要ですね。



誰かのブログにあの人の話がずっと心に残っているといってもらえるように頑張ります。
(そもそもそんな話をする場があるのか知りませんが笑)